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がん患者が大切にされると思ったらそれは甘い

2015-01-01 23:51

昨年秋から抗がん剤一回、8時間に及ぶ外科手術一回。
早々に二回目の抗がん剤を始めるのがよいのだが、娘の大学受験で落ち着かぬわけで3月初旬に持ち越す予定。


ま、術後は一月も入院してしまったので暫くはシャバに出ていたいから、このペースでよかったのかもしれない。


難儀なのは合併症(と表現してよいのかな?)。
大きく切開して喉元のリンパ節を剥ぎ取ったため喉周りの不調は避けがたく、とにかく咳が出る出る。
世の中、伝染病に過敏になっているからして、出歩くのも大変だ。
菌もウイルスも持っちゃいないがマスクは必須。
電車で隣席の女性が迷惑そうに遠くの座席に移動したときは、ついムッとして移動した席の隣にワタシも移動してやろうかと思った。
しないよ、もちろん。


家庭ではどうかってぇと、同じようなものだ。
咳はもちろん疲れるが、四六時中けいれんを起こしている消化器に同様に疲れるのだが、こいつは外側からは見えやしない。
喉の痙攣はことに厄介で、食物を呑み込もうとした瞬間にやられると、危険極まりない。
寸でのところで誤飲を免れること、これまで数回。
そんな時も、ひたすら一人でゲホゲホやってるってわけ。
半年は我慢だとか。
個人差もあり、いつまで続くのやら。


リンパ節切除の痕


そんな年末。
パチンコだか飲み屋だか知らんが遊びから帰った夫はドカリと座り、テレビをつける。
当方は、お煮しめやら片づけものやらで台所に張り付いている。
夕食時なので手間は二重。
一品、新しく造った夕食用のおかずを夫の前に出しておいた。
作り置きの食べ物はいつでもストックがあるし、今まさにお煮しめも順次出来ている。


さあ、出した。
夫はふんぞり返ってテレビ鑑賞。
こちらはお煮しめに戻る。
テレビ、台所。


やっとられんので、台所仕事の片手間に台所でおかずをついばむワタシ。
テレビの前では給仕を受けて当然と、声すらかけぬ夫。


咳は出る。
痙攣は起きる。
それでも立ち仕事しながら食べるし、仕事はいくらでもある。


因みに、気管支炎で苦しんだ年も何度かあったが、見て見ぬフリが我が家では毎度のことだ。


キレるぞ注意。
いやさ、キレたさ。
たいがいにしくされ(ハラの中では河内弁)!


なんで病気がみつかってからも変わらず4時間睡眠で、朝は食事の支度から昼間はフルタイマーで働き帰れば洗濯をし、寝る寸前には風呂の掃除もやり、挙句、夜中だろうが夫のトイレの後始末に起きる(汚れを放置すると自分の用足しの時に困る)生活。
片や最低でも一日4時間は飲酒して9時間は眠る夫。


ねぇ。
夫の悪口を言うのは悪妻、なんていう定義は恐らく昭和に入ってからの日本国内特有の発想だよね。
どんなにコキ使われても耐えしのぶ妻の美徳なんて、元々はテレビドラマのネタさ。


おかげさんで、こちとら癌だよ。
40代半ばでね。


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ただのがん患者
性別:
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